ストリートファイター6(スト6)の競技シーンにおいて、かつて主流だったアーケードコントローラー(アケコン)に代わり、ゲームパッド(コントローラー)を使用するプロゲーマーが急増しています。
「プロはどのパッドを使っているのか?」「なぜそのコントローラーが選ばれるのか?」
国内外のプロゲーマー約150名の使用デバイス調査データを基に、その理由と実力をランキング形式で解説します。
ストリートファイター6プロが使うコントローラー使用率ランキング一覧

調査対象とデータの信頼性について
本記事で紹介するプロゲーマーの使用デバイスやランキングは、以下の情報を基に作成しています。
- 調査対象
- ストリートファイター6 プロライセンス所持者、およびCPT/EVO等でTop 64に残る実績を持つ「パッド(ゲームパッド)」使用プレイヤー120名。
- 情報源
- 大会の公式配信、選手のSNSでの発言、インタビュー記事、ゲーミングデバイス関連の専門サイトなど、複数の公開情報をクロスチェックして情報を収集しています。
- 注意点
- ランキングは、調査時点で確認できた使用人数や実績を基にした独自のものです。また、プロゲーマーの使用機材は、スポンサー契約の変更や個人のプレイスタイルの変化などにより、随時変更される可能性があります。本記事の情報は、あくまでデバイス選びの参考としてご活用ください。
トッププロが使用する人気モデルTOP10一覧表
| 順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 同率3位 | 5位 | 同率6位 | 同率6位 | 同率8位 | 同率8位 | 同率8位 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | ![]() DualSense Edge | ![]() DualSense (標準モデル) | ![]() Fighting Commander OCTA | ![]() Victrix Pro BFG | ![]() Razer Wolverine V2 Pro | ![]() Nacon Revolution 5 Pro | ![]() Scuf Reflex | ![]() Battle Beaver | ![]() Thrustmaster eSwap Pro | ![]() Fighting Commander (旧型) |
| プロ使用率 | 約45.3% (68人) | 約25.0% (30人) | 約18.3% (22人) | 約10.0% (12人) | 約2.5% (3人) | 約1.7% (2人) | 約1.7% (2人) | 約0.8% (1人) | 約0.8% (1人) | 約0.8% (1人) |
| メーカー | Sony | Sony | HORI | PDP | Razer | Nacon | Scuf | Battle Beaver | Thrustmaster | HORI |
| 対応機種 | PS5・PC・スマホ・タブレット | PS5・PC・スマホ・タブレット | PS5・PS4・PC | PS5・PS4・PC | PS5・PC | PS5・PS4・PC | PS5・PC・スマホ | PS5・PC・スマホ | PS4・PC・PS5 (※PS4ゲームの互換動作のみ対応) | PS4・PS3・PC |
| 重量 | 約325g | 約280g | 約230g | 約230g | 約279g | 約308g | 約300g | カスタム内容による | 約300g | 約220g |
| 接続方法 | 無線&有線 | 無線&有線 | 有線 | 無線&有線 | 無線&有線 | 無線&有線 | 無線&有線 | 無線&有線 | 無線&有線 | 有線 |
| 十字キー | 4方向独立型 | 4方向独立型 | 一体型 | モジュール交換・配置変更可能 | 8方向マイクロスイッチ | 円盤型・十字型の交換可能 | 4方向独立型 | 純正準拠 または 独立ボタン | 4方向独立型 | 一体型 |
| 背面ボタン・パネル | あり | なし | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし |
| トリガー(L2/R2) | 深さ調整機能付き | アダプティブトリガー搭載 | デジタルボタン仕様 | 5段階ストッパートリガー | Razer HyperTrigger | トリガーストッパー搭載 | アダプティブトリガー | 選択式 | 通常のアナログトリガー | デジタルボタン仕様 |
| 参考価格 | 31,820円(税込) | 11,480円(税込) | 5,818円(税込) | 26,291円(税込) | 39,800円(税込) | 31,990円(税込) | 50,680円(税込) | 36,980円(税込) | 19,745円(税込) | 11,045円(税込) |
| 販売サイト | Amazon Rakuten Yahoo | Amazon Rakuten Yahoo | Amazon Rakuten Yahoo | Amazon Rakuten Yahoo | Amazon Rakuten Yahoo | Amazon Rakuten Yahoo | Amazon Rakuten Yahoo | Battle Beaver Rakuten | Amazon Rakuten Yahoo | Amazon Rakuten Yahoo |
なぜ今、スト6で「パッド勢」が優勝するのか?
かつて格闘ゲームと言えばアケコン一択でしたが、スト6ではその常識が覆されました。
プロシーンでパッド使用者が急増し、優勝実績を上げている背景には、主に以下の3つの理由があります。
- 世界王者の証明
- CAPCOM CUP王者であるMenaRD選手や、EVO王者のPunk選手など、世界最強格のプレイヤーが「純正パッド」で結果を出しています。
- 物理的な反応速度
- 手首全体を使うレバー操作よりも、親指だけで完結する十字キーの方が、理論上の入力速度(特に前ステップやガード)が速い場面があります。
- システムとの親和性
- スト6の重要アクション「ドライブインパクト」や「パリィ」は複数ボタンの同時押しが必要です。パッドのL/Rトリガーにこれらを割り当てることで、とっさの反応速度が向上します。
このように、現代のストリートファイターにおいてコントローラーは妥協の選択肢ではなく、「勝つための合理的な選択」としてプロに採用されています。
ストリートファイター6プロ使用率高いゲームパッドランキングTOP10
【1位】DualSense Edge|約38.3% (46人)
- プロ使用率No.1:世界王者MenaRD選手をはじめ、トッププロが愛用する競技シーンの標準機
- 背面ボタン搭載:2つの背面パドルに任意のボタンを割り当て、操作の最適化が可能
- スティック交換機能:摩耗やドリフトが発生しても、モジュール交換だけで即座に復旧可能
- 詳細な感度設定:デッドゾーンやトリガーの深さを調整し、自分だけの操作感を構築
- 大会向け設計:付属の編み込みケーブルとロック機構で、試合中の断線・抜けトラブルを防止
スト6プロシーンで圧倒的シェアを誇る、競技用パッドの決定版です。2つの背面ボタンを活用することで、複雑な操作も最速で入力可能に。激しい対戦で摩耗しやすいスティックは交換対応のため、故障リスクを恐れず練習に没頭できます。
PS5純正ならではの接続安定性と高機能で、世界のトップ層が信頼を寄せる最強のデバイスです。
【2位】DualSense (標準モデル)|約25.0% (30人)
- 圧倒的な入手性:家電量販店やコンビニでも購入でき、大会中の急な故障も即座に解決
- 高コスパ:プロコンの数分の一の価格で、世界と戦える性能を手軽に導入可能
- 純正の信頼性:PS5本体との相性が最も良く、接続トラブルや遅延の心配が皆無
- 慣れ親しんだ操作感:特殊な機能がない分、基礎的な操作スキルをそのまま活かせる
- 多くのプロが採用:背面ボタンを必要としない海外の若手選手や兼業プロが多数使用
世界中のプロが愛用する、最もスタンダードな選択肢です。最大の武器は、どこでも手に入る圧倒的な入手性とコストパフォーマンス。高価なプロコンがなくとも、純正ならではの低遅延と精密な操作性で十分に世界と戦えます。
「機能はシンプルで良い」というストイックなプレイヤーにとって、予備機も揃えやすい最適な一台です。
【3位】Fighting Commander OCTA|約18.3% (22人)
- 格闘ゲーム専用設計:天面ボタンに頼らず操作できる、アーケード配置の前面6ボタンを採用
- 8角ガイドスティック:アナログスティックの周囲が8角形にカットされ、正確な斜め入力をサポート
- 高耐久マイクロスイッチ:ボタンにはカチカチとしたクリック感のあるスイッチを採用し、高速連打にも対応
- 入力感度の調整:専用アプリを使用し、十字キーやスティックの感度・無効化を自分好みに設定可能
- 超軽量ボディ:長時間の大会や練習でも手首への負担が少ない軽量設計
格闘ゲームのために生まれた専用コントローラーです。最大の特徴は、コマンド入力の精度を高める前面6ボタン配置と8角ガイド付きスティック。反応速度に優れたマイクロスイッチが、一瞬の判断をダイレクトに伝えます。
多くの日本人プロが愛用する、パッド勢のパフォーマンスを極限まで高める名機です。
【4位】Victrix Pro BFG|約10.0% (12人)
- 完全モジュール式:左スティックや十字キーの配置を入れ替え、自分好みのレイアウトに変更可能
- 格ゲー特化モジュール:付属パーツへの交換で、アケコンと同じ前面6ボタン配置を即座に実現
- 高反応・低遅延:競技シーンで求められる最速クラスの入力レスポンスを、有線・無線問わず提供
- 公式ライセンス品:PS5公式認定を受けており、オフライン大会でも接続トラブルの不安なく使用可能
- プロ仕様のグリップ:長時間の激しい対戦でも滑りにくい、高耐久かつ手に馴染むラバーグリップを採用
変幻自在のモジュール交換システムを持つ、最高級コントローラーです。最大の特徴は、付属パーツへの交換だけで前面6ボタンの格ゲー専用機に変身できる点。通常のパッド操作とアケコン並みのボタン入力を一台で両立可能です。
PlayStation公式ライセンスによる信頼性と圧倒的なカスタマイズ性で、理想の操作環境を追求するプレイヤーに選ばれています。
【5位】Razer Wolverine V2 Pro|約2.5% (3人)
- メカタクタイルボタン:ゲーミングマウスのようなクリック感で、驚異的な反応速度を実現
- マイクロスイッチ方向キー:8方向入力の明瞭なタクタイル感があり、正確なコマンド入力が可能
- Xbox配列:PS5公式ライセンス品ながら、左スティックが上にある非対称レイアウトを採用
- 6つの追加ボタン:トップに2つ、背面に4つのトリガーがあり、多彩なボタン割り当てが可能
- HyperSpeed Wireless:Razer独自の無線技術により、ワイヤレスでも有線並みの低遅延を誇る
Razerが誇る最上位プロコントローラーです。最大の特徴は、独自のメカタクタイルボタンとマイクロスイッチ方向キー。短いストロークと心地よいクリック感で、最速クラスの入力を可能にします。
PS5用では珍しいXbox配列(非対称スティック)を採用しており、PC版からの移行プレイヤーにも最適な、攻撃的スペックの一台です。
【同率6位】Nacon Revolution 5 Pro|約1.7% (2人)
- ホールエフェクト技術:磁気センサー採用により、摩耗によるスティックのドリフト(誤動作)を完全に防止
- プロ監修の十字キー:ストリートファイターのトッププロMister Crimson氏が設計に関与した、格ゲー特化の操作性
- トリガーブロッカー:トリガーの押し込み深さを浅く固定し、高速なレスポンスを実現
- 非対称スティック配置:Xboxコントローラーと同じ左スティックが上のレイアウトを採用
- 究極のカスタマイズ:専用アプリによる感度調整や、付属ウェイトによる重量バランスの変更が可能
ホールエフェクト技術の採用により、コントローラーの寿命を縮めるスティックのドリフト問題を克服した革新的モデルです。
円盤状の方向キーはプロ選手Mister Crimson氏が監修しており、コマンド入力の精度と滑らかさは折り紙付き。高耐久かつ非対称レイアウトを好むプレイヤーにとって、長期的に信頼できる最高のパートナーとなります。
【同率6位】Scuf Reflex|約1.7% (2人)
- 4つの背面パドル:人間工学に基づいて配置された4つのパドルに、任意のボタンを自由に割り当て可能
- 純正ベースの形状:PS5純正コントローラーとほぼ同じ形状・サイズ感で、持ち替え時の違和感がゼロ
- オンボード設定:PCやアプリを使わず、コントローラー単体でボタン配置の変更やプロファイル保存が可能
- 高性能グリップ:長時間のプレイでも手汗で滑りにくい、特殊なテクスチャ加工のグリップを採用
- インスタントトリガー:(FPSモデル等) マウスクリックのような押し心地で、入力までのラグを極限まで短縮
カスタムコントローラーのパイオニアであるScufが送る、PS5用ハイエンドモデルです。最大のアドバンテージは、操作の幅を広げる4つの背面パドル。
純正コントローラーの慣れ親しんだ形状はそのままに、機能だけを大幅に強化しています。PCを使わず手元ですぐに設定変更できる利便性もあり、欧米のプロシーンで絶大な支持を集めるプロ仕様の一台です。
【同率8位】Battle Beaver (Custom)|約0.8% (1人)
| メーカー | Battle Beaver Customs |
| プロ使用率 | 約0.8% (1人) |
| 対応機種 | PS5・PC・スマホ |
| 重量 | カスタム内容による |
| 接続方式 | 無線&有線 |
| 十字キー(D-Pad) | 純正準拠 または 独立ボタン |
| 背面ボタン・パネル | あり |
| トリガー(L2/R2) | 選択式 |
| 参考価格 | 36,980円(税込) |
| 販売サイト | Battle Beaver Rakuten |
- スマートボタン:十字キーやボタンの中身を機械式スイッチに換装し、マウスクリックのような超高速入力を実現
- 点配置の背面ボタン:パドルではなく小さな丸いボタンを背面の好きな位置に増設でき、誤爆が極めて少ない
- スティックテンション変更:スティックの重さ(固さ)をグラム単位で指定でき、エイムや操作の安定性を向上
- 純正ベースの改造:PS5純正コントローラーを分解・改造しているため、手に馴染む形状はそのまま維持
- 完全オーダーメイド:機能からデザインまで細かく指定するBTO方式のため、世界に一つの自分専用機が作れる
北米プロの間でカルト的な人気を誇る、完全受注生産のカスタムコントローラーです。最大の特徴は、独自のスマートボタン。
従来のゴム接点を排除し、カチカチとした打鍵感に換装することで、驚異的な反応速度を実現します。入手には海外注文が必要ですが、自分好みの改造を施した「一点物」を求めるプレイヤーにとっての最終到達点です。
【同率8位】Thrustmaster eSwap Pro|約0.8% (1人)
- T-MODテクノロジー:スティックと十字キーのモジュールをいつでもホットスワップで入れ替え、配置(対称・非対称)を自由に変更可能
- メカニカルボタン:カチカチとしたタクタイルスイッチを採用し、一般的なゴム接点パッドよりも64%高速な応答速度を実現
- 優れたメンテナンス性:スティックが摩耗したりドリフトしても、モジュール単体で購入・交換できるため、コントローラーごと買い換える必要がない
- 格ゲー特化パーツ:別売りの専用パックを使用すれば、円盤型方向キーなど、より格闘ゲームに適した操作感へアップグレード可能
- ゼロ遅延の有線接続:安定した通信と応答速度を確保するため、プロシーンで信頼される堅牢な有線接続を採用
独自のモジュール交換システムにより、コントローラーの常識を覆した高機能パッドです。最大の特徴は、プレイスタイルに合わせてスティックと十字キーの配置を自由に変更できる点。
ボタンには超高速メカニカルスイッチを採用し、コンマ数秒を争う格闘ゲームで圧倒的な反応速度を発揮します。故障時もパーツ交換だけで復旧できる、経済的かつ実戦向きな一台です。
【同率8位】Fighting Commander (旧型)|約0.8% (1人)
- スティック非搭載:アナログスティックを完全に排除し、試合中の誤入力リスクを物理的にゼロに
- 前面6ボタン:アケコン同様の6ボタン配置を採用し、親指のみで主要なコマンドを完結可能
- 伝説の十字キー:多くの古参プレイヤーが「これ以外は使えない」と語る、入力精度の高い方向キー
- 軽量・シンプル:振動機能やタッチパッド(一部モデル)を削ぎ落とし、長時間プレイでも疲れない軽さを実現
- 生産終了品:現在は入手困難だが、その完成度の高さから中古市場でも高値で取引される名機
かつて格ゲーパッドの王道として君臨した、スティック非搭載の伝説的モデルです。前面6ボタンと高精度の十字キーのみという極限までシンプルな設計が、操作ミスを嫌うベテラン勢から絶大な信頼を得ています。
現在は生産終了していますが、最新機種にはない「純粋な操作感」と信頼性を求めて、メンテナンスしながら使い続けるプロがいまだに存在する傑作です。
プロゲーマーが実践する「ボタン配置」と「設定」のトレンド

良いゲームパッドを買うだけでなく、プロの設定を真似ることも上達への近道です。
多くのプロが共通して行っている設定には、明確な理由があります。
- インパクト・パリィの配置
- L1/L2、R1/R2に「ドライブインパクト」と「パリィ」を割り当てるのが主流です。
- 常に指を置いておける場所に配置することで、0.01秒を争う反応勝負に勝ちやすくなります。
- 振動機能はOFF
- プロのほぼ100%が振動機能をオフにしています。
- ダメージを受けた際の微細な揺れが、精密なコマンド入力の妨げになるためです。
- 同時押しの活用
- パッドの背面ボタンがある場合、そこに「投げ(弱P+弱K)」や「インパクト(強P+強K)」の同時押しボタンを設定し、ミスを減らす工夫も見られます。
このように、ハードウェア(パッド)選びと同じくらい、ソフトウェア(設定)の最適化も重要です。まずは振動OFFから始めてみてください。
結局どれを買うべき? タイプ別おすすめチェックリスト
記事のまとめとして、あなたのプレイスタイルや環境に最適なパッドを分類しました。
以下の表を参考に、自分に合った一台を見つけてください。
| あなたのタイプ・要望 | おすすめパッド | 理由 |
| 迷ったらコレ、失敗したくない | DualSense | プロ使用率No.1の実績と圧倒的な入手しやすさ。 |
| 手が小さい、軽いのが良い | DualShock 4 | 210gの軽量ボディ。在庫があるうちに確保推奨。 |
| 6ボタンで格ゲーらしく遊びたい | HORI OCTA | アケコンからの移行や、直感的な操作に最適。 |
| PC版で遅延を極限まで減らしたい | Flydigi Vader 4 Pro | 最新スペックの低遅延と高機能ボタンの融合。 |
| 背面ボタンを活用したい | DualSense Edge | 純正の使い心地そのままに機能を拡張可能。 |
自分に合ったコントローラーが見つかれば、操作精度は確実に向上します。
まずは、プロの約半数が使っているDualSenseから始めて、不満があれば特化型パッドへ移行するのが最も失敗の少ないルートと言えるでしょう。














