精密なエイムが求められるFPSにおいて、ゲーミングマウスパッドは欠かせないアイテムです。マウスパッドがあるかないかで、エイム時の快適さが大きく変わるため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
なかには、自分の感度設定(センシ)に合わないマウスパッドを使用しているせいで、エイムがうまくいかないこともあります。そのため、センシに合ったマウスパッドを選ぶことが大切になります。
しかし、ゲーミングマウスパッドの種類は年々増えており、どれを選べばよいか迷うことも多いでしょう。
そこで本記事では、ミドルセンシ向けにおすすめのゲーミングマウスパッドを厳選してご紹介します。それぞれの特長や選び方のポイントも解説し、最適なマウスパッド選びをサポートします。
ミドルセンシと相性の良いゲーミングマウスパッド一覧表
ミドルセンシの特徴の解説

まず初めに、「ミドルセンシ」とは、どのような人が分類されるのかを確認していきましょう。
- ミドルセンシとは
-
ミドルセンシ(中感度)は、ゲーム内で視点を180°回転させるために、マウスを15~20cm動かす感度設定のことを指します。
ミドルセンシとは振り向き15~20cmである場合を指し、中感度のプレイヤーに該当します。
また、他のセンシの分類は以下の通りです。
- 10cm~15cm=ハイセンシ
- 15cm~20cm=ミドルセンシ
- 20cm~25cm=ローセンシ
※上記の数値は目安です。ゲームごとに各センシの認識が異なる場合があります。
ミドルセンシは、ローセンシとハイセンシの中間に位置し、ローセンシとハイセンシの良い所取りのようなセンシでもあります。
では、具体的にミドルセンシにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを確認していきましょう。
ご自身のセンシは振り向き計算ツールで測定することができます。
ミドルセンシのメリット・デメリット

メリット | デメリット |
---|---|
細かなエイムができる 素早い視点移動ができる 疲労が少ない 手首+腕エイムの両方ができる マウスの持ち方に幅が生まれる | ローセンシほど精密な操作は難しい ハイセンシほど素早い操作は難しい |
ミドルセンシは、速度と精度のバランスが取れているため、ゲーム内での操作がスムーズに感じられます。例えば、遠距離での正確なエイムと近距離での素早い振り向きの両方に対応しやすく、ローセンシとハイセンシの良いところを併せ持つ、ハイブリッドな感度設定と言えます。
さらに、さまざまなマウスの持ち方に適していたり、手首を使った細かいエイム調整と、腕を使った大きなエイム調整の両方が可能なため、非常に扱いやすいと感じられます。
ただし、ハイセンシに比べると、素早く振り向く場面でやや遅く感じたり、ローセンシと比べると、遠距離での超精密なエイムで微妙にコントロールしにくいと感じることがあります。オールラウンドな反面、どちらにも特化していない点が欠点となり得ます。
ミドルセンシ向けマウスパッドの選び方

本項目では、ゲーミングマウスパッドの選び方について以下の3点を紹介していきます。
- 素材で選び
- ソフトタイプとハードタイプで操作感が大きく変わる
- サイズで選ぶ
- センシに合わせて大きさを変える
- 滑りやすさ、止めやすさで選ぶ
- センシによって滑りやすさや止めやすさの重要性が変わる
これらのポイントを確認しながら選ぶことで、自分に合ったゲーミングマウスパッドが見つけやすくなるため、ぜひ参考にしてみてください。
素材で選び

マウスパッドには、主に「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類があります。
ソフトタイプ | ハードタイプ |
---|---|
布製 | ガラスコーティング |
プラスチック | |
金属素材 |
最も主流の布製はソフトタイプ、最近話題のガラスコーティングはハードタイプに属しています。それぞれの特徴は以下の通りです。
マウスパッドの素材によって操作感や耐久性が大きく異なり、感度設定(センシ)だけでなく、プレイするゲームのタイトルによっても適したものが変わってきます。
ミドルセンシの場合、ローセンシとハイセンシの中間に位置するため、ソフトタイプでもハードタイプでも、どちらを使ってもある程度快適にプレイできます。そのため、選ぶ際は予算や耐久性、そしてプレイするゲームのジャンルを考慮して、自分に合った素材を選ぶことが大切です。
サイズで選ぶ

センシ | 適性サイズ |
---|---|
ローセンシ | LLサイズ(横45cm×縦40cm以上が目安) |
ミドルセンシ | Mサイズ(横32cm×縦27cm以上が目安) |
ハイセンシ | Sサイズ(横25cm×縦21cm以上が目安) |
ゲーミングマウスパッドは、一般的なものと異なり、さまざまなサイズが揃っています。選ぶ際には、自分の感度設定(センシ)に合ったサイズを選ぶことが重要です。
感度設定によってマウスを動かす範囲が異なるため、ローセンシでは大きめのマウスパッド、ハイセンシでは小さめのマウスパッドが推奨されます。特に、ローセンシの場合はマウスを大きく動かす必要があるため、勢いよくマウスを振った際にマウスパッドの外に出てしまうことがあります。
一方で、ミドルセンシではそれほど大きなマウスパッドを必要としない場合が多く、中型(Mサイズ)でも十分対応できます。ただし、今後感度設定を変更する可能性がある場合は、大型のマウスパッドを選んでおくと安心です。
滑りやすさ、止めやすさで選ぶ

コントロール系の特徴 | スピード系の特徴 |
---|---|
表面が粗く摩擦が大きい | 表面が滑らかで摩擦が少ない |
フリックゲーム(VALORANT等)と相性が良い | トラッキングゲーム(Apex等)と相性が良い |
マウスを素早く止めやすい | マウスの動きが軽く少ない力で素早く動かせる |
スピードが求められる状況では遅れを感じることがある | コントロール系に比べて精密なエイムや繊細な動きが難しい |
ゲーミングマウスパッドには、大きく分けて「コントロール系」と「スピード系」の2種類があります。それぞれに特徴があり、コントロール系は滑りが遅く、マウスを止めやすいのが特徴です。一方、スピード系は滑りが速く、マウスを止めるのが難しい反面、素早い動作が可能です。
選び方のポイントとしては、プレイするゲームの種類に合わせるのが一般的です。例えば、トラッキングを重視するゲームではコントロール系、素早いフリック操作が必要なゲームではスピード系が向いています。
また、自身のプレイスタイルに合わせて選ぶのも大切です。正確な操作を重視するか、素早い動きを優先するかを考え、最適なマウスパッドを選びましょう。
ミドルセンシにおすすめのゲーミングマウスパッド

ここまで、ミドルセンシの特徴やミドルセンシ向けのマウスパッドの選び方について解説してきました。本項目では、実際にどのマウスパッドがおすすめなのかを紹介していきます。
ミドルセンシ向けおすすめゲーミングマウスパッド①
Razer Gigantus V2
- 低価格で購入できるRazerのマウスパッド
- センシを問わずに使用できる
- ベーシックなゲーミングマウスパッドで初心者にもおすすめ
Razer Gigantus V2は、低価格で購入できるコントロール系のゲーミングマウスパッドです。
滑り出しと止めのバランスが良く、癖が少なく使いやすいベーシックタイプのマウスパッドのため、コントロール系マウスパッドを初めて購入する場合にもおすすめです。
また、マウスパッドは消耗品であり、定期的な買い替えが必要になります。その点、Razer Gigantus V2は手頃な価格で購入できるため、ランニングコストを抑えられるのも大きな魅力と言えます。

ミドルセンシ向けおすすめゲーミングマウスパッド②
AIM1 陽炎
- 高性能+高コスパのマウスパッド
- センシを問わず使えるコントロール系マウスパッド
- 低価格ながら500×500の大型マウスパッド
AIM1 陽炎は、滑りの速さと止まりの良さが絶妙なバランスを持っている高コスパのコントロール系マウスパッドです。
トラッキング精度、フリック精度ともに高水準で行え、ローセンシからハイセンシまでセンシを問わずに使用できます。
また、マウスパッドのサイズも500×500の大型マウスパッドになっているため、マウスパッドが狭く感じたことのある方にも特におすすめです。

ミドルセンシ向けおすすめゲーミングマウスパッド③
ARTISAN 飛燕
- 素早くキレのあるマウス操作が可能
- 湿気に影響されにくい
- 滑走速度が速いスピード系マウスパッド
ARTISAN 飛燕は、布製ながら非常に滑走速度の速いスピード系マウスパッドです。
初動の切り返しが軽く、表面がザラザラとした硬い質感のため湿気に影響されにくいため、エイムのパフォーマンスが安定しやすくなっています。
ただし、素早くキレのあるマウス操作が可能になる一方で、ザラザラとした質感ゆえにマウスパッドと肌の接触部分が擦れて痛くなったり、マウスソールの摩耗が早いという点は注意が必要です。

ミドルセンシ向けおすすめゲーミングマウスパッド④
Pulsar ES1
- 初動の滑り出しが軽く、速いコントロールタイプ
- 軽やかにマウス操作ができ、ミドルセンシとの相性が良い
- 裏面の滑り止めが強力で安定感が高い
Pulsar ES1は、初動の動きが軽く素早いのが特徴のコントロールタイプのマウスパッドです。
軽い力でスムーズに滑り、適度なストッピング性能を持っており、アムンゼン生地を使用することでザラザラとした指触りが特徴です。
裏面には超高密度メモリーセルポリウレタン素材が使用されており、机にしっかりと固定されるため、使用中の安定感が非常に高い点も魅力の一つです。
コントロール性に優れており、滑走時は軽く、止めも良いためコントロール系マウスパッドの中でもクオリティの高さが際立ちます。

ミドルセンシ向けおすすめゲーミングマウスパッド⑤
ARTISAN NINJA 零
- 初心者から上級者まで万人向けのマウスパッド
- クオリティが非常に高く高性能
- マウスパッドの硬さを「Mid」「Soft」「Xsoft」の3種類から選べる
ARTISAN NINJA 零は、滑りと止めのバランスが良く、万人におすすめのゲーミングマウスパッドです。
日本産のマウスパッドながら多くの海外プロゲーマーも愛用するなど、マウスパッドのクオリティが非常に高く、センシを問わずに使用することができます。
また、硬さも「Mid」「Soft」「Xsoft」の3種類から選べるため、自分に合った質感を見つけやすい点も魅力です。

ミドルセンシ向けおすすめゲーミングマウスパッド⑥
ZOWIE G-SR-SE ROUGE
- G-SR-SE Deep Blueの後継モデル
- 滑りと止めのバランスが非常に良く取れている
- 湿気による影響を受けにくい
ZOWIE G-SR-SE ROUGEは、G-SR-SE Deep Blueの後継モデルにあたり、湿度による影響と耐久性を改善した今作は、よりコントロール性能が向上しています。
前作のDeep Blueを改良し、滑りと止めのバランスが非常に優れた理想的なコントロール系のマウスパッドのため、トラッキング、フリックともに操作しやすく、センシを問わず幅広い層にマッチします。
また、湿気による影響が他の布製マウスパッドと比べて低く、安定したパフォーマンスを維持しやすい点も魅力の一つです。

ミドルセンシ向けおすすめゲーミングマウスパッド⑦
Logicool G740TH
- 知名度が非常に高く、多くユーザーが高く評価している
- センシを問わず使える
- 厚さ5mmのクッション性で手にかかる負担を軽減
Logicool G740は、厚さ5mmのクッション性+センシを問わずに使える点が特徴のゲーミングマウスパッドです。
旧モデルであるG640と比べて、シンプルなブラックデザインに控えめなロゴがあり、マウスがスムーズに滑るだけでなく、止めやすさも更に改善されているためバランスが取れています。
厚さが5mmと分厚く、手にかかる負担の軽減や静音性にも優れており、マウスに力を入れやすい方に特におすすめです。
また、G740は知名度が高く、多くのユーザーからレビューされており、高評価を受けています。初心者から上級者まで、幅広いユーザーに支持されているゲーミングマウスパッドです。

まとめ
本記事では、ミドルセンシにおすすめのゲーミングマウスパッドについて解説していきました。
改めて本記事で紹介したおすすめのゲーミングマウスパッドは以下の通りです。
- Razer Gigantus V2
- AIM1 陽炎
- ARTISAN 飛燕
- Pulsar ES1
- ARTISAN NINJA 零
- ZOWIE G-SR-SE ROUGE
- Logicool G740TH
ゲーミングマウスパッドはセンシによって合う合わないが分かれるため、本記事がマウスパッドを新たに探している方の参考になれば幸いです。