昨今、ゲーミングキーボードで注目を集めているのが「ラピッドトリガー」機能です。この革新的な技術は、従来のメカニカルキーボードを超える高速なキー応答を実現し、特にFPSゲームや格闘ゲームにおいて決定的なアドバンテージをもたらします。
しかし、「具体的にどのモデルを選べばいいのか分からない」「本当に自分のプレイスタイルに合っているのか」という声も多く聞かれます。そこで本記事では、ラピッドトリガー対応キーボードの選び方から、FPSゲームにおける具体的なメリット、さらには注目の機種まで、徹底的に解説していきます。
製品比較表
商品名 | ![]() MCHOSE ACE60 Pro | ![]() LUMINKEY Magger 68 HE Performance A75 | ![]() VARO VM75HE | ![]() Wooting 60HE+ | ![]() WOBKEY Rainy75 RT Pro | ![]() Varmilo Muse 65 | ![]() ZENAIM Keyboard TKL | ![]() STORIA Mercury 65 | ![]() ATTACK SHARK K85 |
おすすめ度 | |||||||||
メーカー | MCHOSE | LUMINKEY | VARO | Wooting | WOBKEY | Varmilo | ZENAIM | STORIA | ATTACK SHARK |
サイズ | 60%レイアウト | 75%レイアウト | 75%レイアウト | 60%レイアウト | 75%レイアウト | 65%レイアウト | テンキーレス | 65%レイアウト | 75%レイアウト |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~3.5mm | 0.1mm~3.3mm | 0.1mm~4.0mm | 0.1mm~4.0mm | 0.01mm~1.0mm | 0.1mm~4.0mm | 0.1mm~1.8mm | 0.2mm~3.8mm | 0.2mm~3.8mm |
ラピッドトリガー | 0.1mm~3.5mm | 0.02mm~2.2mm | 0.1mm~2.0mm | 0.1mm~4.0mm | 0.01mm~1.0mm | 0.10mm~2.2mm | 0.05 mm~1.75 mm | 0.1mm~2.0mm | 0.2mm~2.5mm |
ポーリングレート | 8000Hz | 8000Hz | 8000Hz | 8000Hz | 8000Hz | 1000Hz | 8000Hz | 8000Hz | 8000Hz |
キー配列 | 英字配列 | 英字配列 | 英字配列 | 英字配列 | 英字配列 | 英字配列 | 日本語配列 | 英字配列 | 英字配列 |
スイッチ | KTEK Magnetic Switch (磁気式スイッチ) | EverFree Magnetic White Pro (磁気式スイッチ) | KS-20 White (磁気式スイッチ) | Lekker L60 (磁気式スイッチ) | TTC KOM Gateron Jade Pro (磁気式スイッチ) | Gateron&Varmilo Magnet White switch (磁気式スイッチ) | ZENAIM KEY SWITCH (磁気式スイッチ) | Dual-Rail Magnetic White (磁気スイッチ) | OUTEMU Magnetic Switches (磁気スイッチ) |
接続方法 | 有線 | 有線 | 有線 | 有線 | 有線 | 有線 | 有線 | 有線 | 有線 |
参考価格 | 9,800円(税込) | 19,800円(税込) | 29,800円(税込) | 32,980円(税込) | 35,000円(税込) | 23,980円(税込) | 48,180円(税込) | 14,850円(税込) | 12,999円(税込) |
販売サイト | Amazon Rakuten | Amazon Rakuten | ARK | ふもコレ | ARK | Amazon ふもっふのおみせ | Amazon Rakuten | Amazon Rakuten | Amazon Rakuten |
ラピッドトリガー機能とは

ラピッドトリガー機能では、キーを押し始めてすぐに入力を検知し、キーを離す瞬間に即座に入力がリセットされます。通常のキーボードは、キーの入力位置とリセット位置が固定されているため、瞬時のON、OFFの切り替えができませんでした。
しかし、ラピッドトリガー機能はキー入力のON、OFFの定位置を変更することで、瞬時に切り替えることが可能になり、キーを再度押すために必要な移動距離が大幅に短縮され、より素早く連続入力することができます。
ラピッドトリガーとは、キー入力のON、OFFを素早く検知して反応速度を高める最新のキースイッチ技術です。
一般的なキーボードでは、キーを押下して完全に元の位置まで戻さないと次の入力を受け付けませんが、ラピッドトリガー機能ではキーの押下の途中でも次の入力が可能になるため、素早く正確な操作できます。
これは、銀軸キーボードが登場した際に話題となった「触れただけで反応する」という特徴をさらに進化させたものといえます。
そのため、ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードは、ストッピングが求められるFPSゲームや素早さと正確性が重要な格闘ゲームにおいて非常に有用なデバイスとなります。
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードのメリット・デメリット

本項目では、ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードのメリット・デメリットについて解説していきます。
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードのメリット
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードのメリットは、以下の通りです。
- 入力速度を限りなく速めることができる
- ストッピングがやりやすくなる
- アクチュエーションポイントを調整可能
- 正確なコマンド入力が可能になるため格闘ゲームで活躍できる
ラピッドトリガー機能の最大の特徴は、キーストロークの効率化にあります。従来のキーボードとは違い、アクチュエーションポイントを通過するだけで入力が認識されるため、素早い連続入力を実現できます。また、多くのモデルではアクチュエーションポイントを調整することができます。
この利点は、特に高速な操作が求められるゲームで真価を発揮します。例えば、VALORANTやCSGOでは、素早い移動停止(ストッピング)が求められますが、ラピッドトリガーによってこの動作がより直感的に行えるようになります。また、格闘ゲームにおいても、複雑なコンボ入力をより確実に実行できるようになります。
実際に、多くのプロゲーマーがこの機能の有用性を認めており、特にVALORANTのプロシーンでは、ストッピング精度の向上に大きく貢献する機能として注目を集めています。
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードのデメリット
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードのデメリットは、以下の通りです。
- 通常のゲーミングキーボードに比べて値段が高い傾向にある
- 誤入力が増える場合がある
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードは、非常に浅いアクチュエーションポイントにより意図しない入力が発生しやすく、さらに最新技術のため通常のゲーミングキーボードと比較して高価となることがデメリットとして挙げられます。
しかし、ラピッドトリガー機能はFPS、格闘ゲームにおいて大きなアドバンテージを得られるため、これらのデメリットを上回る価値があり、ゲームに本気で取り組むプレイヤーには十分に推奨できるデバイスです。
価格帯別おすすめラピッドトリガーキーボード

本項目では、実際におすすめのラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードを「安さ重視モデル」「コスパ重視モデル」「性能重視モデル」の3種類に分けて紹介していきます。
安さ重視モデル3選
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
MCHOSE ACE60 Pro
- 10,000円以下で購入できる格安ラピッドトリガーキーボード
- 価格以上のクオリティで非常に高い評価を受けている
- 60%レイアウトで非常にコンパクトのため使い勝手が良い
- 専用ソフトウェアが日本語に対応しているため操作しやすい
MCHOSE ACE60 Proは、1万円を下回る価格ながら、高性能ラピッドトリガーキーボードとして非常に高い評価を受けています。
高精度なラピッドトリガー機能や低遅延性能は、同価格帯の競合製品と比較しても群を抜く性能を誇ります。また、専用ソフトウェアはブラウザで開くことができるWebドライバーのため、難しいインストールが不要で日本語にも対応しており、直感的な操作ができます。
そのため、ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードに興味があるものの、予算を抑えたい方や、複雑な設定に不安がある方にとって、理想的な選択肢と言えるでしょう。

ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
ATTACK SHARK K85
おすすめ度 | |
メーカー | ATTACK SHARK |
サイズ | 75%レイアウト |
アクチュエーションポイント | 0.2mm~3.8mm |
ラピッドトリガー | 0.2mm~2.5mm |
ポーリングレート | 8000Hz |
キー配列 | 英字配列 |
スイッチ | OUTEMU Magnetic Switches (磁気スイッチ) |
接続方法 | 有線 |
参考価格 | 12,999円(税込) |
販売サイト | Amazon Rakuten |
- 10,000円強で購入できる安さ重視モデル
- デザインが豊富で多数のカラーリングから選べる
- ポーリングレートが8000Hzで限りなく理論値に近い入力が可能
- ソフトウェアが使いやすく直感的な操作が可能
ATTACK SHARK K85は、手頃な価格で購入できるラピッドトリガー搭載ゲーミングキーボードです。タイピング時の音が静かで長時間の使用でも疲れにくく、手首への負担が少ないのが特徴です。
豊富なカラーバリエーションから好みのデザインを選べ、デスク周りのインテリアとしても映えます。
専用ソフトウェアは直感的なインターフェースを採用しており、特にラピッドトリガーの詳細設定も簡単に行えることから、ユーザーからの評価が高いモデルとなっています。

ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
STORIA Mercury 65
おすすめ度 | |
メーカー | STORIA |
サイズ | 65%レイアウト |
アクチュエーションポイント | 0.2mm~3.8mm |
ラピッドトリガー | 0.1mm~2.0mm |
ポーリングレート | 8000Hz |
キー配列 | 英字配列 |
スイッチ | Dual-Rail Magnetic White (磁気スイッチ) |
接続方法 | 有線 |
参考価格 | 14,850円(税込) |
販売サイト | Amazon Rakuten |
- 15,000円以下で購入できる安さ重視のラピッドトリガーキーボード
- ホワイトカラーのコンパクトなデザイン
- ポーリングレートが8000Hzで限りなく理論値に近い入力が可能
- ソフトウェアが使いやすく直感的な操作が可能
STORIA Mercury 65は、15,000円前後で購入できる白を基調としたデザインが特徴的なラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードです。
値段に見合った性能と機能を搭載しており、専用のソフトウェアも一目でわかるようにシンプルなUIになっているため、はじめてラピッドトリガーの設定を行う際に困らない点も魅力の1つとなります。
また、ホワイトカラーのコンパクトなデザインで、ライティング機能を使用することでインテリアとしても馴染むため、ホワイトカラーのラピッドトリガーキーボードを探している方に特におすすめです。

コスパ重視モデル3選
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
LUMINKEY Magger 68 HE Performance A75
- 2万円以下で購入できる高性能ラピッドトリガーキーボード
- ラピッドトリガーが0.02mmから調整可能
- キーボードの質感が良く高級感がある
- 多機能で専用のソフトウェアが操作しやすい
LUMINKEY Magger 68 HE Performance A75は、2万円以下で購入できる高性能ラピッドトリガーキーボードとして、コストパフォーマンスの高さが特徴的です。
アルミニウム合金を採用したボディは、見た目の高級感だけでなく、打鍵時の安定感も抜群です。キートップの質感も良く、長時間の使用でも心地よい触り心地を維持できます。
また、本モデル最大の特徴は、0.02mmという極めて細かな調整が可能なラピッドトリガー機能です。2万円以下で購入可能なキーボードの中でも「性能」「機能」「デザインの良さ」を高水準で備えているため、非常におすすめのラピッドトリガーキーボードとなります。

ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
Varmilo Muse 65
- 可愛さ重視の唯一無二のデザイン
- 癖になる心地良い打鍵感
- スイッチを交換すると性能が向上する
- 専用ソフトウェアはシンプルなUIで使いやすい
Varmilo Muse 65は、可愛さを全面に押し出した唯一無二のデザインが特徴のラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードです。
見た目の可愛らしさだけでなく、心地よい打鍵感と高いカスタマイズ性を備えており、長期間使用したくなる一台です。専用ソフトウェアは直感的なUIで設計されており、初心者でも簡単に操作できます。
さらに、スイッチの換装にも対応しており、Magnetic Jadeスイッチに交換すると、ラピッドトリガーの最小値を0.02mmまで短縮できます。これにより、ユーザーは自分の好みや用途に合わせて、より細かな調整が可能になります。

ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
VARO VM75HE
- 打鍵音、打鍵感にこだわって作られている
- 入力遅延が非常に少なく、高速入力が可能
- デザインのクオリティが高く高級感がある
- 日本語対応のWebドライバーで使いやすい
VARO VM75HEは、性能とデザイン性の両面で高い評価を受けるラピッドトリガーキーボードです。
打鍵音と打鍵感にこだわった設計により、快適で心地よいタイピングを行うことができます。また、他メーカー製品と比べても入力遅延が極めて少なく、高速な入力が可能です。
キーボード本体はアルミニウムを100%使用したボディを採用しており、非常に高級感があります。重量感もあり、打鍵時のブレが少ないため安定性という点でも優れています。
性能重視モデル3選
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
Wooting 60HE+
- 最も知名度の高いラピッドトリガー対応キーボード
- 性能が他メーカーと比較してもトップクラスに高い
- 多くのプロゲーマーが使用している
- ソフトウェアが使いやすく、調べればすぐにおすすめ設定が見つかる
Wooting 60HE+は、ラピッドトリガーキーボードを代表する製品として広く知られており、後続となるキーボードが多く発売されても、未だにトップクラスの性能を誇っています。
ラピッドトリガー機能やカスタマイズ性の高さ、快適な打鍵感が相まって、ゲームプレイの質を大きく向上させることができます。これらの特徴から、Wooting 60HE+は「最強」とも言われるキーボードの1つとして、プロゲーマーを含む多くのユーザーに支持されています。
また、知名度が非常に高いため、多くのユーザーがおすすめの設定を公開しており、設定に困ったら調べるだけですぐに解決できるケースが多い点も魅力の1つです。
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
WOBKEY Rainy75 RT Pro
- 性能が非常に高く、ラピッドトリガーを0.005mm単位で調整可能
- 選択肢の少ない75%レイアウトのキーボード
- キーキャップにデザインが施されている
- 日本語対応のWebドライバーで直感的に操作できる
WOBKEY Rainy75 RT Proは、「雨音のような打鍵音」として話題になった「Rainy75」のラピッドトリガー対応バージョンとして新たに発売されたモデルです。
価格が高額であるものの、値段に見合った非常に高い性能を有しており、ラピッドトリガー設定を0.005mm単位で微調整することができます。また、キーボード本体の質感もハイクオリティーで、キーキャップにもデザインが施されています。
そのため、高性能かつ、種類の少ない75%レイアウトのラピッドトリガー対応キーボードを求める場合に特におすすめです。
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードおすすめ
ZENAIM Keyboard TKL
- ZETA DIVISIONのプロ選手監修のもと開発された
- 温度補正機能が搭載されている
- 選択肢の少ないテンキーレスサイズのキーボード
- 日本語配列バージョンも発売されている
ZENAIMは、国内のe-Sportsチーム「ZETA DIVISION」のプロ選手が監修を行い開発されたラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードです。
0.05mmからラピッドトリガーキーボードを調整することができ、入力遅延、精度ともに非常に優秀です。さらに、温度補正機能が搭載されており、周囲の温度による磁力の変動を自動的に補正することで、動作の安定性が向上しています。
また、日本語配列かつ、テンキーレスサイズのラピッドトリガー対応キーボードは種類が極端に少ないため、この2つの条件でラピッドトリガーキーボードを探している方にもおすすめです。

ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードの選び方

本項目では、ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードの選び方について解説していきます。
近年、ラピッドトリガー対応キーボードの種類は急速に増加し、最適な製品を選ぶことが難しくなっています。最適なキーボードを選択するためには、事前に慎重に検討することが重要です。
- アクチュエーションポイントとリリースポイントで選ぶ
- スイッチの種類で選ぶ
- サイズ・レイアウトで選ぶ
- ソフトウェアのカスタマイズ性で選ぶ
- 価格帯に見合う機能で選ぶ
1つずつ解説していきます。
アクチュエーションポイントとラピッドトリガーで選ぶ

アクチュエーションポイントとは、キーボードのキーを押し込んだ際に、デバイスが入力信号を最初に認識する物理的な位置を指します。
より具体的には、キーを押し始めてから、最初の入力信号が生成される正確な深度のことです。
ラピッドトリガーとは、キーボードのキーを離す際に、入力信号が終了する物理的な位置を指します。
より具体的には、キーを完全に離したときに、デバイスが入力を停止する正確な深度のことです。
アクチュエーションポイントとラピッドトリガーは、ゲーミングキーボードによって対応する範囲が異なります。入力の深さや、キーを押す力加減を好みに合わせて細かく調整できるため、事前に設定可能な対応範囲を確認することが重要です。
また、ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードには、アクチュエーションポイント(入力判定位置)とラピッドトリガー(入力解除位置)を個別に設定できるモデルも多く存在します。これにより、自分のプレイスタイルや使用するゲームに合わせて最適な設定が可能です。
例えば、アクチュエーションポイントを0.1mmに設定すれば、キーをわずか0.1mm戻すだけで入力を解除できるため、非常に素早い操作が実現します。そのため、設定可能な範囲がどの程度なのかを事前に確認してから購入するようにしましょう。
スイッチの種類で選ぶ

ゲーミングキーボードを選ぶ際に、重要な要素の1つがキースイッチの種類です。
スイッチは、キーボードの打鍵感、応答速度を大きく左右する重要な部分です。昨今主流のスイッチは、「磁気スイッチ」「光学式スイッチ」「メカニカルスイッチ」です。
各スイッチの特徴や比較は以下の通りです。
上記の比較の中で、磁気スイッチ、静電容量無接点スイッチは物理的な接触が無く入力を検知するため部品の故障リスクが低く、高速入力を可能としているため特におすすめです。
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードのほとんどが「磁気スイッチ」を採用していることから、基本的には磁気スイッチのラピッドトリガーキーボードを選ぶのが無難でしょう。ただし、メカニカルスイッチと比べてカスタマイズ性が非常に低い点には注意が必要です。
また、メーカー独自のスイッチを採用しているラピッドトリガー対応キーボードも存在するため、購入前にその点を確認することをおすすめします。
サイズ・レイアウトで選ぶ

種類 | 詳細 |
---|---|
フルサイズ | テンキーを含むすべてのキーが備わっている |
テンキーレス | テンキーが省かれたキーボード |
60%キーボード | テンキー+ファンクションキーなどが省かれたキーボード |
ゲーミングキーボードを選ぶ際、最適なサイズとレイアウトの選択は快適なプレイ環境の重要な要素となります。特にテンキーレス(TKL)や60%キーボードは、コンパクトな設計によりマウス操作のスペースを確保できるため、ゲーマーに人気があります。
一方、フルサイズキーボードは多くのデスクスペースを必要とし、特にマウス感度を低く設定するプレイヤー(ローセンシ)の場合、マウスとキーボードが干渉する可能性があります。そのため、ゲーミング用途ではコンパクトなサイズを選ぶことをおすすめします。
キーボードのサイズ選びは、デスクの広さだけでなく、ご自身のプレイスタイルも考慮に入れることが重要です。最適なサイズを選ぶことで、より快適なゲームプレイを楽しむことができます。
ソフトウェアのカスタマイズ性で選ぶ

ラピッドトリガー機能を最大限に活用するためには、ソフトウェアの存在が不可欠です。カスタマイズやプロファイル管理、ファームウェアのアップデート、マクロ機能、そして指への負担軽減など、ソフトウェアはプレイヤーの操作性を向上させる重要な要素となっています。
ほとんどのラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードでは、アクチュエーションポイントやラピッドトリガーの調整が必要です。自分に合った最適な設定を見つけるには、これらを細かく調整する必要があります。
そのため、キーボード選びの際は、ソフトウェアの使いやすさも重要な判断基準となります。直感的なインターフェースを持つソフトウェアであれば、複雑な設定作業もスムーズに行えるからです。
価格帯に見合う機能で選ぶ

最後に、価格帯も考慮する必要があります。ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードは一般的に高価ですが、コストパフォーマンスに優れたモデルも存在します。予算に応じて、自分に合った機能を持つ製品を選ぶことが求められます
価格帯 | 目安 |
---|---|
1万円台 | ・コストパフォーマンスを重視した製品が多い ・基本的なラピッドトリガー機能を搭載 |
2万円台 | ・高度なカスタマイズ性 ・高品質なスイッチを採用 |
3万円以上 | ・最高峰の機能と耐久性 ・多機能でプレイヤーのニーズに応じた設定が可能 |
上記の表はあくまで目安ですが、値段相応の性能や機能を搭載しているかも重要な判断材料になるため、注意しながら選ぶようにしましょう。
まとめ:ラピッドトリガーは買いなのか?

メリット・デメリットの整理
ラピッドトリガーキーボードの主なメリット・デメリットを簡単にまとめさせていただきます。
メリット | デメリット |
---|---|
ストッピングの精度が向上 アクチュエーションポイントを適宜調整できる 耐久性の向上 疲労軽減 | 慣れが必要 価格が高い傾向にある ラピッドトリガー設定の難易度がやや高い |
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードのメリットとしては、キーの反応速度が極めて速く、特にストッピングが必要なゲームでは非常に優位に働く機能で、ラピッドトリガーの有無で勝敗に大きく影響を与える場面もあるほどです。
一方でデメリットは、高価格である点と、タイピング時の打鍵感が従来のメカニカルキーボードと比べて異なるため、慣れるまでに時間がかかる可能性がある点です。
総じて、競技性の高いゲームプレイヤーにとっては大きなメリットがある一方、一般的な用途では必ずしもコストに見合わない可能性があります。ただし、VALORANTのようなストッピングを要するゲームや、格闘ゲームのようなコンマ一秒を争うゲームにおいては、値段以上の価値があると言えます。
おすすめユーザー層
ラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードは、プロゲーマーからカジュアルゲーマーまで、幅広いユーザー層に適しています。
ラピッドトリガー機能は、FPSゲーム、格闘ゲームのユーザーにおすすめです。特にVALORANTやCSGOのようなストッピングが必要なタイトルではラピッドトリガー機能によって体感できるほど操作がしやすくなるため、より成長したいという方は買って後悔のない買い物になるかと思います。
購入前の最終チェックリスト
最後に、購入前に確認しておくべきチェックリストをまとめて本記事は終了となります。
- 予算の確認
- 使用目的の明確化
- デスクスペースの確認
- 必要機能の洗い出し
- サポート体制の確認
- レビューのチェック
- 保証内容の確認
最後までご覧いただきありがとうございます。本記事が少しでも参考になれば幸いです。