高画質なゲーム実況や動画編集を快適に行うなら、高性能なゲーミングPCが必須です。しかし、BTOメーカー各社から多くのモデルが販売されており、どのPCを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
今回は、ゲーム配信・実況・動画編集に最適なゲーミングPCを徹底比較。人気のBTOメーカーから厳選したモデルをご紹介します。
また、配信や編集に必要なスペックの目安や、コスパの良い選び方についても詳しく解説。これからゲーム配信を始めたい方、動画編集を快適にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
配信・実況・動画編集に必要なスペック

配信や実況、動画編集をスムーズに行うためには、ゲーミングPCに求められるスペックが異なります。単にゲームをプレイするだけでなく、リアルタイムでの映像処理や高画質な動画編集が必要となるため、高性能なCPUやGPU、十分なメモリ容量が必須です。
ここでは、これらの作業を快適に行えるPCの選び方と、各作業に適したスペックを解説します。配信や動画編集を始めたばかりの方も、これからPCを選ぶ際の参考にしてください。
CPU:必要な性能と選び方

配信や実況、動画編集を快適に行うためには、PCの「頭脳」ともいえるCPUの性能が非常に重要です。特に、動画編集や高画質配信では、CPUの処理能力が作業効率に直結します。
選ぶ際のポイントとしては、コア数とスレッド数に注目しましょう。例えば、Intel Core i7やAMD Ryzen 7以上のモデルは、マルチタスク処理に優れており、配信ソフトや編集ソフトを同時に動かしてもスムーズに動作します。
また、最新世代のCPUは省電力性能も向上しているため、長時間の作業でも安定したパフォーマンスを発揮します。初心者の方は、「6コア12スレッド以上」を目安に選ぶと失敗が少ないでしょう。
価格帯ごとにおすすめのCPUは以下の通りです。
- 【エントリー向け】Intel Core i5シリーズ / AMD Ryzen 5シリーズ
- 詳細: コア数: 6コア スレッド数: 12スレッド
- 特徴: ゲーム実況や動画編集において十分な性能を発揮し、コストパフォーマンスが良好。
- 【ミドルレンジ向け】Intel Core i7シリーズ / AMD Ryzen 7シリーズ
- 詳細: コア数: 8コア以上 スレッド数: 16スレッド以上
- 特徴: 高いマルチスレッド性能を持ち、特に動画編集や3Dモデリングに強い。
- 【ハイエンド向け】Intel Core i9シリーズ / AMD Ryzen 9シリーズ
- 詳細: コア数: 12コア以上 スレッド数: 24スレッド以上
- 特徴: プロフェッショナル向けの高性能CPUで、特に高解像度の動画編集や重いゲーム配信に適している。
GPU:グラフィック処理能力の重要性

GPU(グラフィックボード)は、特にゲーム実況や高画質動画編集を行う場合に欠かせないパーツです。GPUは映像の描画やエンコード処理を担当するため、性能が高いほど作業が快適になります。
例えば、NVIDIAのGeForce RTXシリーズやAMDのRadeon RXシリーズは、最新のゲームや高解像度の動画編集にも対応可能です。特に、RTX 3060以上のモデルは、リアルタイムレイトレーシングやAIによるエンコード支援機能を搭載しており、配信や編集作業を効率化します。GPUを選ぶ際は、用途に応じた性能と予算のバランスを考慮することが大切です。
価格帯ごとにおすすめのGPUは以下の通りです。
- 【エントリー向け】NVIDIA GeForce RTX 4060 / AMD Radeon RX 7600
- 特徴: RTX 4060は配信や動画編集において優れた性能を発揮し、特にDLSS 3.0が強み。一方、RX 7600はコストパフォーマンスに優れるが、配信や編集ではRTX 4060に劣る。用途に応じて選択が重要。
- 【ミドルレンジ向け】NVIDIA GeForce RTX 4070 / AMD Radeon RX 7800 XT
- 特徴: RTX 4070は、特に配信や動画編集において優れたエンコーディング性能とレイトレーシング機能を持ち、スムーズな映像出力が可能。一方、RX 7800 XTは高いVRAMを活かして、特に高解像度の動画編集や大規模なゲームに強みを持つ。
- 【ハイエンド向け】NVIDIA GeForce RTX 5080 / AMD Radeon RX 7900 XTX
- 特徴: RTX 5080は、特に動画編集や配信において優れたエンコーディング機能と高いフレームレートを維持。一方、RX 7900 XTXは、4K編集や大容量データ処理に強く、コストパフォーマンスに優れた選択肢となる。
メモリ:推奨容量と選び方

配信や動画編集では、メモリ容量も重要なポイントです。メモリは、PCが一時的にデータを保存して処理するための領域で、容量が不足すると動作が遅くなったり、ソフトがクラッシュする原因になります。
一般的に、16GB以上のメモリが推奨されますが、4K動画編集や複数のソフトを同時に使用する場合は、32GB以上を検討すると安心です。また、メモリの速度(MHz)も性能に影響を与えるため、CPUやマザーボードに対応した高速メモリを選ぶとさらに快適になります。
ストレージ:SSDとHDDの使い分け

ストレージは、データを保存するためのパーツで、SSDとHDDの2種類があります。配信や動画編集を行う場合、OSやソフトウェアのインストールにはSSDを、大容量の動画データの保存にはHDDを使い分けるのがおすすめです。
SSDは読み書き速度が速いため、ソフトの起動やデータの読み込みがスムーズになります。特に、NVMe対応のM.2 SSDは、従来のSATA SSDよりもさらに高速で、作業効率を大幅に向上させます。一方、HDDはコストパフォーマンスに優れており、大容量データの保存に最適です。「SSD 1TB + HDD 2TB」のような構成が、バランスの良い選択肢と言えるでしょう。
冷却システム:長時間利用の安定性確保

配信や動画編集はPCに高負荷がかかる作業のため、冷却システムの性能も重要です。冷却が不十分だと、パーツが過熱して性能が低下したり、最悪の場合は故障の原因になります。特に、長時間の配信やレンダリング作業を行う場合は、CPUクーラーやケースファンの性能を確認しましょう。
空冷クーラーはコストパフォーマンスに優れていますが、静音性や冷却性能を重視するなら水冷クーラーも検討する価値があります。また、PCケースのエアフロー(空気の流れ)も冷却性能に影響するため、通気性の良いケースを選ぶこともポイントです。安定した動作環境を整えることで、作業効率が向上し、PCの寿命も延びます。
予算別おすすめゲーミングPC
10万円前後:コスパ重視の入門モデル
BLACK BOX

おすすめ度 | |
メーカー | Astromeda |
グラボ | RTX4060 |
CPU | Ryzen7 5700X |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB ※1TB以上推奨 |
参考価格 | ¥138,800(税込) |
- RTX 4060はDLSSやレイトレーシングに対応し、配信や録画でも高品質な映像を維持できる
- Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドでマルチタスクに強く、ゲーム+配信や動画編集などの高負荷作業を快適にこなせる
- 配信や動画編集向けのスペックを備えつつ、価格が比較的抑えられている
- 最新ゲームを高画質設定でプレイでき、実況配信をしながらでも快適に動作する
- セールモデルのため販売台数に限りがある
- メモリが16GBで一般的なゲームや動画編集なら問題ないが、配信や高解像度編集を並行して行う場合は32GB以上が望ましい
- SSDが500GBはやや不足気味であり、動画編集では高解像度の素材を扱うため、追加のSSDやHDDが必要になる可能性が高い
Astromedaの「BLACK BOX」は、配信、ゲーム実況、動画編集を快適に行いたいユーザーに適したコスパ重視のゲーミングPCです。CPUには「Ryzen 7 5700X」を搭載し、8コア16スレッドの高性能プロセッサで、マルチタスク処理や高負荷な作業もスムーズにこなします。グラフィックボードには「NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB」を採用し、最新のゲームタイトルを高品質でプレイできるほか、リアルタイムレイトレーシングやDLSSなどの最新技術にも対応しています。これにより、高画質なゲーム映像の配信や録画が可能です。
メモリは16GBを搭載し、一般的なゲームプレイや動画編集には十分な容量ですが、より快適な作業環境を求める場合は、32GBへの増設を検討すると良いでしょう。ストレージ容量は500GBでカスタマイズ時に増設が可能です。大容量のゲームや動画編集データを扱う際には、追加のSSDやHDDの導入を検討することをおすすめします。
全体として、「BLACK BOX」は高性能なCPUとGPUを備え、配信やゲーム実況、動画編集を行うユーザーにとって、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。
15万円前後:バランスの取れた中級モデル
Victus 15L

おすすめ度 | |
メーカー | HP |
グラボ | RTX4060 |
CPU | Core i7-14700F |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB |
参考価格 | ¥149,800(税込) |
12回分割 | 24回分割 | 36回分割 |
---|---|---|
1ヶ月あたり 12,400円(税込) | 1ヶ月あたり 6,200円(税込) | 1ヶ月あたり 4,100円(税込) |
- RTX 4060搭載で最新のゲームも高フレームレートでプレイでき、エンコード性能も優秀
- 20コア28スレッドのCore i7-14700F搭載で動画編集やレンダリング作業もスムーズ
- 1TBの大容量SSDを標準搭載しているため、ゲームのロード時間が短く、動画編集時の素材管理も快適
- デスクの上にも置きやすいサイズ感で、配信環境を整えたい人にとっても扱いやすい設計
- メモリが16GBで配信しながらのゲームプレイや、4K動画編集などの重い作業をする場合は32GBに増設したほうが安心
- コンパクトな筐体ゆえに、内部の拡張性(特に冷却やストレージ追加の余地)が限られる可能性がある
「HP Victus 15L」は、ゲーム実況や動画編集、配信をしたい人におすすめの高コスパのミドルクラスゲーミングPCです。コンパクトな筐体にバランスの取れた高性能パーツを搭載しており、配信や編集作業を快適にこなせる仕様となっています。
グラフィックボードには「NVIDIA GeForce RTX 4060」を採用し、最新のゲームを高画質・高フレームレートでプレイしながらの配信もスムーズにこなせる性能。エンコード性能にも優れており、動画編集やライブ配信時の負荷を軽減してくれるのが特徴です。CPUは「Intel Core i7-14700F」で、20コア28スレッドのハイパフォーマンスを発揮。複数のアプリを同時に起動しても安定した動作を維持し、ゲームをプレイしながらの実況や編集作業もストレスなく進められます。
メモリは16GB(DDR4)を搭載しており、一般的なゲーム実況や動画編集であれば十分な容量。より重い作業をする場合は、32GBに増設することで快適に動作します。ストレージには1TB SSDを採用し、大容量の動画データやゲームを保存しながら素早いアクセスを実現。配信ソフトや編集ソフトの起動も速く、作業効率を向上させます。
また、USB Type-Cを含む豊富な接続端子を搭載しており、マイクやキャプチャーボード、外付けストレージなどの周辺機器を快適に接続可能。コストパフォーマンスに優れたモデルで、初めての配信環境構築にも最適です。コンパクトながらパワフルな性能を求める人にとって、扱いやすく万能な選択肢といえるでしょう。
20万円以上:本格的な配信・編集向け高性能モデル
FRGHLMB650/WS309(FRONTIER)

おすすめ度 | |
メーカー | FRONTIER |
グラボ | RX 9070 |
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
メモリ | 32GB |
SSD | 2TB |
参考価格 | ¥354,800(税込) |
12回分割 | 24回分割 | 36回分割 |
---|---|---|
1ヶ月あたり 30,800円(税込) | 1ヶ月あたり 16,000円(税込) | 1ヶ月あたり 11,100円(税込) |
- 新世代GPUのRX 9070搭載モデル
- 長期間にわたって快適に使用することができる
- メモリが32GB搭載でマルチタスクでもストレスフリー
- SSDが2TB搭載で多くのゲームをインストール可能
- セールモデルのため販売台数に限りがある
- 価格が高い
フロンティアの「FRGHLMB650/WS309」は、高性能なゲーミング環境を求める中級者や上級者におすすめのモデルです。 グラフィックボードには「AMD Radeon RX 9070(16GB)」を搭載し、最新の3Dゲームも高解像度でスムーズにプレイできます。CPUは「Ryzen 7 7800X3D」で、ゲームプレイやマルチタスクにおいて優れたパフォーマンスを発揮します。
メモリは最新規格の「DDR5-5600 32GB(16GB×2)」を搭載し、複数のソフトウェアを同時に使用しても快適な動作を維持できます。ストレージには「2TB M.2 NVMe SSD(Gen4)」を採用し、ゲームやアプリケーションのロード時間を大幅に短縮します。
全体として、「FRGHLMB650/WS308」は、高性能かつ拡張性の高いゲーミングPCを求めるユーザーに最適な一台と言えるでしょう。
人気メーカー・ブランド比較

ゲーミングPCは、多くのBTOメーカーやブランドから販売されており、性能や価格、サポートの充実度が異なります。ここでは、主要なBTOメーカーの特徴と評価、有名ブランドのゲーミングPCを比較し、購入の参考になる情報を整理しました。
BTOメーカー別の特徴と評価
BTOメーカーは、用途や予算に合わせたカスタマイズが可能で、コスパに優れたゲーミングPCを手に入れやすいのが特徴です。
メーカー | 特徴 | コスパ | サポート |
---|---|---|---|
フロンティア | セール時の割引が強力。コスト重視のゲーマー向け | ||
マウスコンピューター | 国内生産で品質とサポートが手厚い | ||
TSUKUMO | 自作PCに近い自由度。カスタマイズ性重視なら◎ |
メーカーごとに特徴が異なるため、価格重視ならフロンティア、サポート重視ならG-Tune、カスタマイズ性重視ならTSUKUMOがおすすめです。
有名ブランドのゲーミングPC比較
BTOメーカー以外にも、海外ブランドやメーカー独自のゲーミングPCが存在します。デザイン性や冷却性能に優れたモデルが多く、信頼性の高い構成で安定動作を求める方に最適です。
メーカー | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
Alienware(Dell) | 独自の冷却システムと高級感のあるデザイン | 高め |
OMEN(HP) | バランスの取れた性能と洗練されたデザイン | 中~高 |
LEGION(Lenovo) | コスパと性能のバランスが良く、初心者にもおすすめ | 中 |
ROG(ASUS) | ゲーマー向けのハイエンドモデルが充実 | 高め |
MSI | 冷却性能が高く、安定した動作が魅力 | 中~高 |
デザインやブランド価値を重視するならAlienwareやROG、コスパを求めるならLEGIONやOMENが選択肢になります。
配信・実況に必要な周辺機器

ゲーム配信や実況を成功させるには、ゲーミングPCのスペックだけでなく、周辺機器の選定も重要です。特に、音質・画質・映像の取り込み・ライティングの4つの要素を最適化することで、視聴者にとって快適な配信環境を整えられます。ここでは、必須となる周辺機器の選び方を解説します。
マイク:クリアな音声のための選び方

視聴者にとって、配信の音声は非常に重要です。音質が悪いと、どれだけ面白い実況でも聞き取りづらくなり、離脱の原因になります。
タイプ | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|
コンデンサーマイク | 高音質・感度が高い・細かい音も拾いやすい | 室内配信、ゲーム実況 |
ダイナミックマイク | ノイズに強く、周囲の音を拾いにくい | 防音環境がない配信者向け |
ヘッドセットマイク | 手軽に使えて場所を取らない | 初心者やコスト重視の配信者向け |
よりクリアな音質を求めるなら、USB接続のコンデンサーマイクがおすすめです。
カメラ:視聴者とのコミュニケーションツール

顔出し配信をするなら、高画質なWebカメラが必須です。解像度が低いと、映像がぼやけたり、動きがカクつく原因になります。
- 解像度:最低でも1080p(フルHD)、可能なら4K対応のものを選ぶ
- フレームレート:60fps対応なら、滑らかな映像を配信可能
- オートフォーカス機能:表情を鮮明に映し、動いてもピントが合う
特に、Logicoolの「C920」シリーズやElgatoの「Facecam」は、配信向けに人気のモデルです。
キャプチャーボード:ゲーム機からの映像取り込み

PC以外のPS5やSwitchなどのゲーム機で配信するなら、キャプチャーボードが必要です。選び方を間違えると、遅延が発生し快適なプレイが難しくなるため、スペックをしっかり確認しましょう。
タイプ | 特徴 | おすすめ環境 |
---|---|---|
外付け(USB接続) | 手軽に使えて、ノートPCでも対応可能 | 初心者向け |
内蔵型(PCIe接続) | 高速で遅延が少なく、安定した映像取り込みが可能 | デスクトップPC向け |
遅延を抑えたいなら、「Elgato HD60 X」や「AVerMedia Live Gamer 4K」など、低遅延・高画質対応のモデルを選ぶのがおすすめです。
照明機材:配信の見栄えを良くするコツ

顔出し配信では、ライティングが画質と印象を大きく左右します。暗い環境では顔が見えづらく、視聴者の離脱率が上がるため、適切な照明機材を用意しましょう。
- リングライト:光を均一に当て、影ができにくい(Elgato Key Light Mini など)
- ソフトボックス:自然な光でプロ仕様のライティングが可能
- LEDパネルライト:コンパクトで明るさ調整ができる(Neewer 660 LED など)
照明はカメラの画質を向上させ、視聴者に好印象を与える重要な要素です。適切な機材を活用し、見やすい配信環境を整えましょう。
動画編集ソフトの選び方

動画編集を始める際、自分のスキルや目的に合った編集ソフトを選ぶことが重要です。無料で使える初心者向けのソフトから、プロ仕様の高度なソフトまで、幅広い選択肢があります。
ここでは、用途別におすすめの編集ソフトを紹介し、それぞれの特徴と必要なスペックについて解説します。
初心者向け無料ソフト
初めて動画編集をするなら、無料で使える編集ソフトから試すのがおすすめです。基本的なカット編集やエフェクトを使えるソフトを選べば、編集の基礎を学びながらスムーズに作業ができます。
- AviUtl(軽量&拡張性◎)
- 動作が軽く、プラグインを追加することでさまざまな機能を拡張可能。シンプルな編集に向いているが、設定には多少の慣れが必要。
- DaVinci Resolve(多機能・プロ仕様も対応)
- 無料ながら高性能なカラ―グレーディング機能が特徴。動画編集の基礎を学びつつ、本格的な編集にも対応可能。
- Lightworks(ハリウッド映画でも使用)
- 直感的なインターフェースで、基本的な編集が簡単にできる。無料版では一部機能制限あり。
- OpenShot(初心者向けのシンプルUI)
- ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるため、初めての動画編集に最適。エフェクトやトランジション機能も充実。
どのソフトも無料で利用できるので、まずは試しながら自分に合ったものを見つけましょう。
中〜上級者向けプロ仕様ソフト
動画編集に慣れてきたら、より高度な編集機能を備えたプロ仕様のソフトを検討しましょう。エフェクトの自由度やエンコード速度の違いにより、制作の効率とクオリティが大きく向上します。
- Adobe Premiere Pro(業界標準・プロ向け編集)
- 映画・YouTube・テレビ業界でも広く使われているソフト。エフェクト・テキストアニメーション・カラ―補正など、あらゆる編集機能が充実。
- PowerDirector(初心者〜上級者まで対応)
- 豊富なテンプレートとAI機能が魅力。エフェクトが多彩で、初心者でもプロ並みの仕上がりが目指せる。
- HitFilm Express(VFX編集も可能)
- 映画レベルのVFX(視覚効果)を作成できる。無料版でも十分な機能を備え、ハリウッド風の映像編集も可能。
- DaVinci Resolve Studio(編集・エフェクト・オーディオ・カラーの統合環境)
- 映画レベルのカラーグレーディングと映像編集を求める人向けの高性能ソフト。
プロ仕様ソフトは学習コストがやや高めですが、本格的な動画制作を目指すなら導入を検討する価値があります。
快適な配信環境を作るための接続・設定ガイド

スムーズなゲーム配信には、高性能なPCや周辺機器だけでなく、適切なインターネット環境や配信ソフトの設定が不可欠です。回線が不安定だと映像がカクついたり、音声が途切れる原因になります。ここでは、快適な配信環境を整えるための接続・設定のポイントを解説します。
インターネット回線の重要性と選び方
ゲーム配信では、高速で安定したインターネット回線が必要です。特にアップロード速度が重要で、速度が不足していると映像が乱れたり遅延が発生します。
配信に必要な回線速度の目安
配信解像度 | 推奨アップロード速度 |
---|---|
720p / 30fps | 3~5Mbps |
1080p / 60fps | 6~10Mbps |
4K / 60fps | 20Mbps以上 |
おすすめの回線タイプ
- 光回線(フレッツ光・NURO光・auひかりなど):最も安定し、高画質配信にも対応
- モバイル回線(5G・WiMAX):手軽だが、回線が不安定になりやすい
有線LAN接続(LANケーブル)を推奨し、無線Wi-Fiは極力避けることで、安定した配信が可能になります。
OBS等の配信ソフト基本設定
ゲーム配信には、「OBS Studio」や「XSplit」などの配信ソフトが必要です。特にOBS Studioは無料で高機能なため、多くの配信者が利用しています。
OBSの基本設定(1080p / 60fps 配信向け)
- 映像設定
- 出力解像度:1920×1080
- フレームレート(FPS):60fps
- ビットレート:6000kbps(YouTube推奨)
- エンコーダ設定(CPU負荷対策)
- NVIDIA GPU搭載PC → 「NVENC H.264」推奨
- AMD GPU搭載PC → 「AMFエンコーダ」推奨
- CPUエンコード(x264)」 → 高品質だが負荷が高い
- 音声設定
- サンプルレート:48kHz
- デスクトップ音声デバイス:ゲーム音を流すデバイスを選択
- マイク音声デバイス:使用するマイクを選択
高画質を維持しつつ、PCの負荷を抑える設定を意識することで、安定した配信が可能になります。
音声・映像の最適化テクニック
配信では、映像の滑らかさと音声のクリアさが視聴者の満足度を左右します。ここでは、音質・画質を向上させるポイントを解説します。
音声最適化のポイント
- ノイズ除去:「OBSフィルター」→「ノイズ抑制」を有効化
- リミッター設定:大きすぎる音を抑え、音割れを防ぐ
- マイク位置調整:口元から15~30cmの距離が理想
映像最適化のポイント
- フレームレートの調整:配信環境に応じて30fps / 60fpsを選択
- ライティングの活用:適切な照明で、カメラ映像を明るくクリアに
- 遅延対策:キャプチャーボードの遅延設定を「低遅延モード」に調整
音声・映像の最適化を行うことで、プロレベルの配信クオリティを実現できます。
まとめ:あなたに最適なゲーミングPCの選び方
ゲーミングPCを選ぶ際に重要なのは、用途に合ったスペックを選び、長く快適に使えるモデルを見極めることです。ここまで解説してきたポイントを整理し、最適なゲーミングPCを選ぶための最後のチェックポイントを確認しましょう。
用途別おすすめモデル再確認
ゲーミングPCは、使用目的によって適したスペックが異なります。以下の表を参考に、自分に最適なモデルを選びましょう。
用途 | 推奨CPU | 推奨GPU | メモリ | ストレージ |
---|---|---|---|---|
フルHDで快適にゲーム | Core i5 / Ryzen 5 | RTX 4060 | 16GB | SSD 1TB |
高リフレッシュレート(144Hz以上) | Core i7 / Ryzen 7 | RTX 4070 | 16GB~32GB | SSD 1TB以上 |
4Kゲーミング・VR | Core i9 / Ryzen 9 | RTX 4080以上 | 32GB | SSD 2TB以上 |
ゲーム配信・実況 | Core i7 / Ryzen 7以上 | RTX 4070以上 | 32GB | SSD 1TB以上 + HDD |
動画編集・クリエイティブ作業 | Core i9 / Ryzen 9 | RTX 4070Ti以上 | 32GB~64GB | SSD 2TB以上 + HDD |
自分の用途に合ったスペックを選ぶことで、無駄なコストを抑えつつ、快適な環境を手に入れることができます。
長く使える選択のポイント
ゲーミングPCは決して安い買い物ではありません。せっかく購入するなら、少なくとも5年間は快適に使えるモデルを選びたいところ。以下のポイントを押さえておけば、長期間ストレスなく使用できます。
- GPU・CPUはワンランク上を選ぶ
- 最新ゲームや今後のタイトルにも対応できるよう、推奨スペックより少し上の性能を選ぶのがベスト。
- メモリ・ストレージは増設可能なモデルを選ぶ
- 16GBスタートでも、後から32GBにアップグレードできるモデルなら長く使える。
- 冷却性能を重視する
- 高性能PCほど発熱しやすいので、冷却性能の高いケースや水冷クーラー搭載モデルを選ぶと安心。
- 接続端子・拡張性をチェック
- USBポートの数や、Wi-Fi 6対応の有無、デュアルモニター環境が組めるかなども要確認。